第10回定期公演終了報告

去る3月6日(金)、KPB第10回定期公演が行われました。今回は新型コロナウイルスの影響で本番直前に急遽会場が変更になり、その為大幅な規模の縮小を余儀なくされました。ご来場頂いたお客様、ありがとうございました!

 

そしてソリスト人はそんなな中でも変わらず準備に取り組み皆快演でした。今回は小学生から大人のアマチュアの方に至るまで多彩な顔触れとプログラムでした。まず初めに登場したのがヴァイオリンの菊地万莉香さん。今回最年少の小学5年生でした。若いながらすでに国内外で演奏会やコンクールなど積極的な挑戦をしています。今回はヴィヴァルディの名曲”四季”より冬を演奏しましたが、充実した演奏で将来が楽しみになる可能性を秘めた音を聴かせてくれました。続いてソプラノの川口翠さん、今回でKPB定期3度目の登場でした。ヘンデルの名&難曲の”ジュリオ・チェーザレ”より有名なアリア2曲を聴かせてくれましたが、いずれも深みのある経験を感じさせてくれる演奏でした。その次の登場は、KPB定期史上初となるアマチュアソリストとなりました、チェロの星野志保子さんでした。ドヴォジャークの名曲をしっかり落ち着いた演奏で聴かせてくれました。最後はこれまたKPB定期史上初となるソリスト枠での指揮者の登場、渡貫諒さんでした。普段は法律家として活躍されていて音楽を趣味にされ、数年前よりKPBの指揮講習会等に参加、今回へつながりました。有名な弦楽曲を2曲指揮され、非常に丁寧に楽曲を研究され新鮮で楽しい時間となりました。

 

そして今回、KPBの定期公演は第10回目の節目を迎えることができました。このようにソリスト育成目的という教育プロジェクトとして行う珍しいタイプの定期ですが、すでに多くの方々と共演し、その中から何人もが現在活躍しております。そんな中毎回色ろな出会いがあり、我々KPBもまた多くのことを経験し学ばせて頂いております。ささやかではありましたが、今回メインプログラムとして常任指揮者の宮嶋秀郎が指揮したP.チャイコフスキーの弦楽セレナーデとこれも定期史上初となるアンコール曲を演奏し、第10回の記念とこれまでお世話になった全ての方々への感謝の気持ちとさせて頂きました。改めましてありがとうございました!

 

KPBでは引き続き多くの音楽家を育てるべく活動を続けてまいります。この活動が多くの可能性と夢を生み出し、明るい未来へつながることをKPBメンバー一同心よりお祈っております。今後ともご声援よろしくお願い致します。

 

菊池さん 36

菊地 万莉香さん(Vn)

川口さん 1

川口 翠さん(Sop)

星野さん 15

星野 志保子さん(Vc)

渡貫さん 17

渡貫 諒さん(Cond)

KPB 8

KPB

カメラ:Takashi Tanaka

 

コメントを残す